普段、わたしはできる限りクスリに頼らずにちょっとした熱や鼻水、咳などは身体の任せるようにしています。
デトックスの良い機会ですし、休めのサインだったりしますものね。
(オットはクスリ大好きなのですぐにパブ○ンとか飲んでますが・・・)
それでも、状況によっては、その時々の判断で最善と思ったものであれば、使ってもいいとわたしは思っています。
わたしをヴィーガンへ導いてくれたのは次男でした。
次男は生まれたときから湿疹がひどく、最初は「乳児湿疹かな」くらいに軽く考えていましたが、症状は悪化するばかり。
母乳の食生活も考え、できることをやったつもりでしたが、いっこうによくなりません。
外ですれ違う人がほとんど振り返る、知らない人に「かわいそうに」と心配されるレベルでした。
近所の何軒かの皮膚科に行ってみましたが、根本的な解決策を示してくれる医者に出会うことはありませんでした。
ステロイドがはいった軟膏を渡され、おしまいです。
こんな感じでひどい状態でした。
わたしはステロイドを使いたくなかったので、自然に任せよう、と何も塗りませんでした。
自然のものといわれるいろんなものを試しましたが、ダメでした。
そして、長男の運動会の時に、外で初めて粉ミルクをあげてしまった時、全身に広がる発疹をみて、食物アレルギーが関係していることを理解したのです。
(そこから、ヴィーガンへの道が開けていくのですが、これはまたあらためて)
ずいぶん悩みましたが、当時近所で定評があった大きな病院のアレルギー科を受診しました。
そこの判断は「入院レベル」。集中的にクスリを塗ってなおしていかないと、悪循環で悪化する一方だと説明されました。
治療にステロイドを使うこと、使うリスク、使わないリスク、そして使った場合のステロイドの減らし方まで合わせて丁寧に説明してくれました。
わたしは、ステロイドの使用に抵抗がありましたが、真っ赤な湿疹だらけの頬をかきむしる次男を見続けることは精神的にも限界でした。
そこの治療を受けることにしたのです。
毎日3回お風呂にいれ、すぐに保湿剤を塗り、1日おきにステロイド入りのクスリを塗る生活がしばらく続きました。
3回のお風呂は本当に大変でしたが、半年ほどで次男の肌はようやくキレイになってきました。
ステロイドも週に3回、2回、1回とだんだんと減っていきました。東京を離れる頃にはほとんど使わない生活にまで改善していきました。
今は、お風呂が2日に1回になっても、全く問題がでることもなく、保湿剤も、わたしが選んだ素材のクリームをたまに塗るくらいです。
疲れると多少ポツポツがでますが、いたって綺麗な肌になりました。
クスリと併用して食生活の改善も行っていたので、一概にクスリのおかげとは言い切れませんが、
わたしはあの時にステロイドを使ったことは後悔していません。むしろ感謝しています。
治療やクスリは、その人やご家族の状況で様々な選択、判断が発生します。頭からその時の知識や情報で決めつけるのではなく、
それぞれのリスクを知ったうえで、最善と思える判断をしていけば、どの選択をしても、それでいいのではないかと思います。